受かる志望動機の書き方

志望動機や志望理由は、採用する側にとって、応募者の人物評価と社員・職員としての適性・可能性を探る最初の拠りどころとなります。新卒採用の場合、多くの企業・団体では、志望動機や志望理由の記入欄に字数制限があり、少ない場合は200字程度、多くても1,000時程度だと思います。応募する側としては、最初の書類審査で可能性を感じてもらえるよう、制限字数の多寡に関わらず、与えられたスペースをフル活用して自己PRを行ないましょう。制限字数が200字であれば残り10文字以下のところまで、制限字数1,000字の場合は残り20〜30字程度のところまで、存分に自己PRをしてください。

自己PRの内容で大切なことは、希望する職種を限定していることと、就職後10年あるいは20年ほどのスパンで仕事との関わりにおける人生のビジョンを明確に示すことです。自分の適性を主張することは、実は大して意味がありません。それは採用する側が判断します。自分に何が出来るかということよりも、自分が何をしたいかということを具体的に説明できることが重要です。たとえかなりアバウトで骨格だけの目標やビジョンであっても、自分が目指していることと、今後、その目標に向かってどのようなステップを踏んで近づいてゆくつもりか、という説明がはっきりと出来れば、とても説得力のある自己PRとなります。
実際に就職できても、希望通りの部署に就けるとは限りませんし、予想外の現実の壁に直面するかもしれませんが、希望と現実とのギャップはこの際問題ではありません。新卒者は実務の素人ですから、そのようなギャップがあっても当然のことです。大切なのは目標を目指す本気度と、自己の判断力と計画性をもって道を切り拓いてゆける実行力です。採用する側としては、仕事と人生の夢とその具体的なビジョンをしっかりと描くことの出来る若者を、頼もしい人材と見るでしょう。