公務員(刑務官)の志望動機の例文と書き方

公務員(刑務官)の志望動機の例文と書き方
刑務官採用試験の志望動機では、なぜ一般職や他の専門職ではなく刑務官を選択したのか、その個人的な理由を具体的に明記しましょう。その際、刑務官の職務は、受刑者を矯正し、更生を援助することであり、社会的正義の実現に通じるものであるという仕事の意義に共感した内容になっていることが望ましいと思われます。
【刑務官の志望動機例文①】高校新卒男子・刑務A(武道)志望の場合

私は、幼い頃より刑務官を務める有段者の父から柔道の手ほどきを受け、小学生になってからは道場に通い、中学・高校では柔道部に所属してきました。「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉が、父の口癖でした。私は、そういう父を目標として、立派な刑務官になりたいと思い、採用試験に挑戦しました。父のもとには、かつて父が担当した受刑者の人たちから、毎年、年賀状や暑中見舞いが何通も届きます。私も、受刑者の人たちから信頼され、更生の役に立つ刑務官になりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

【刑務官の志望動機例文②】短大新卒女子・刑務B志望の場合

一昨年のことですが、私と同じクラスの親しい友人が補導されました。彼女の知り合いの大学生が覚せい剤不法所持で逮捕され、彼女にも疑いが掛けられたためです。うわさでは、彼女は大学生から受け取った覚せい剤の錠剤を使わずに捨てたそうです。しかし、彼女はその日以来登校することもなく高校を中退しました。私にとっては、とても悲しい出来事でした。それを機に、若い女性たちの中にも覚せい剤や合成麻薬が密かに蔓延し、常習者として逮捕され、実刑判決を受けて刑務所に服役している人が多いことを知りました。ドラッグは、恐ろしい社会の敵です。刑務所に服役している女性たちは、犯罪者であると同時にドラッグの被害者だと思います。私は、彼女たちが再犯の過ちを犯さないよう、矯正と更生の役に立ちたいと思い、刑務官を志望いたしました。