自動車メーカーの志望動機の例文

　私の専門は物性物理ですので、大学に進学した当初は、卒業後の進路として機械工学や電子制御が基幹技術の自動車メーカーは考えていませんでした。しかし、バイクや四輪の運転が好きで、メカにも大いに関心があり、構造や仕組みを知って分解・組み立てをすることも趣味になりました。そこで、志望職種を決める際に自動車メーカーもひと通り検討したところ、車体の軽量化から排ガス浄化の触媒に至るまで、私の専門を生かせる職種領域があることを知り、思い切って志望企業を自動車メーカーに変更いたしました。
　貴社を第一に志望しましたのは、環境フォーラムに参加した際、貴社の新型車に試乗したことがきっかけです。エコカーといえばコンパクトというイメージを持っていましたが、その新型車は環境性能と四輪ならではの快適性や走る喜びを見事に両立していました。効率と排ガス規制への適合だけでなく、車に乗る楽しさを大切にする貴社の開発姿勢に大いに共感いたしました。
　自動車は一国の科学技術の結晶だという言葉を、以前どこかで聞いたことがあります。自動車黎明期の格言かもしれませんが、現在でも基本的に変わらないと思います。私は、物性の領域で貴社の新車開発に寄与することができれば幸いと存じます。

　私は、高校生のときから東京モーターショーに毎年通っている車好きです。去年、貴社のコンセプトカーを会場で見て、その先進性に驚くとともに、車好きに乗ってみたいと思わせる魅力的な新車開発の力に感心いたしました。それ以来、自動車メーカーへの就職を真剣に考えるようになり、中でもその強烈な感動を与えてくれた貴社を志望するようになりました。
　大学での専攻は労働法で、労務管理に関する勉強に没頭している地味な人間ですが、ぜひ人事や労務管理で貴社の事業を支える仕事がしたいと思い、新卒採用への応募を決心いたしました。もちろん、人事関係の仕事にはこだわりません。さまざまな領域の社員の人たちと、会社への愛着と車への愛情という互いに通じ合える価値観を共有しながら、貴社の事業発展のために精一杯の努力を怠らない覚悟です。どうぞよろしくお願い致します。