経理は、企業のなかで常に金銭の出納や資産の増減を記録・集計する重要な職務です。求められる資格としては、日常的に帳簿や簿記ソフトを使いこなさなければなりませんから、日商簿記検定2級程度の資格が必要です。また、パソコンで管理された集計データから表を作る作業も頻繁に発生しますので、エクセルも使えなければなりません。ただし、エクセル検定3級程度の知識があれば十分です。
このように経理は専門性の高い職種ですから、上記のような資格取得が必要とされる以外に、一般的には適性が重視されるようです。しかし、実際のところ、適性について明確に指摘されることはほとんどないといいます。上記の資格さえあれば、大抵誰にでも務まるという意見が一般的です。
表向きそのように言われるとしても、就職で経理を希望した際には、やはり適性が採否の分かれ目になる可能性を無視できません。経理の適性としては、常識的に見て、記帳やデータ入力のミスはけっして許されないでしょうし、万一ミスに気づいたときには、やり直しに大変な手間がかかりそうです。したがって、当然のことながら、記帳やデータ入力をミスしない緻密で几帳面な性格の人が向いていそうです。また、決算期には多忙を極めるかもしれませんから、根気強さも必要なようです。志望動機や志望理由ではその辺りを自己PRとして書いておきましょう。
経理志望動機例文
私はとても細々とした几帳面な性格です。と申しましても、その細かさは主に数字や金額についてのことです。小学校の高学年のころから小遣い帳を毎日付けるようになり、高校のときも、短大のときも、友人たちから経理に向いているとよく言われました。私自身もそう思い、高校までに日商簿記2級に合格し、短大では簿記1級も取得しました。今後も研鑽を積んで、経理の分野で信頼される社員へと成長していきたいと思っています。