造船会社の志望動機の例文

造船会社の志望動機の例文
【技術系総合職の志望動機例文】

 私はもともとメカマニアで、それが高じて大学は理工学部に進学しました。入学当初はとにかく大きな機械を造りたいと考えていました。重機メーカーの巨大なクレーンや鉱石運搬用のトラックをイメージしていましたが、2年次に造船工学を履修して目指すべき目標が決まりました。全長200〜300メートルもある鋼鉄製の巨体を動かせる場所は海以外に考えられず、巨大な船を設計するエンジニアになろうと決心しました。
 造船大国であるわが国には有力な造船会社が多数存在していますが、その中でも、貴社にはLNG運搬船や浮体式石油貯蔵施設などでひときわ優れた実績があり、早くから関心を持ってきました。そこで、造船分野に進んだ大学の先輩たちに教えを請い、貴社の研究をさせてもらいました。私がもっとも心をひかれたのは、入社数年でもビッグプロジェクトの設計を任されるという点です。会社訪問でも、貴社がエンジニアの人材育成に大変熱心で、チャレンジ精神を尊重して頂けるということを知り、自分の夢を実現できる場所は貴社以外にないと確信しました。そのような訳で、私は自分の夢を貴社に託し、貴社と日本の造船業界の発展に貢献できる仕事がしたいと思い、このたびの新卒採用に応募いたしました。

【事務系総合職の志望動機例文】

 祖父は、石川島播磨重工の船舶設計のエンジニアでした。今も祖父の部屋には日章丸の大きな模型が飾ってあり、私が幼いころには、祖父の部屋でミニチュアの船舶模型を手にしてよく遊んでいたそうです。そういう環境のせいだと思いますが、私は海と船が好きです。高校のときからヨットを習いはじめ、現在はヨット部に所属しています。
 就職活動をするに当たっては海運会社も検討しましたが、船舶技術者である祖父の血のせいか、運航させる会社よりも造る会社のほうに関心が高まりました。ただし、大学の先生や先輩から得た情報と独自に調べたところにより、祖父が勤めた会社ではなく、貴社が私には理想の会社と判断いたしました。そう判断した決定的な理由は、貴社が燃料費とCO2排出量の削減に関して抜群の実績を上げているからです。私は、これからの造船業では建造費よりも燃料費が経済性を計る最大の指標であり、エコ性能も軽視できない時代の要請だと考えます。私は、伝統と先進性を兼ね備えた貴社において、海と船のロマンを大切にしながら造船の未来を切り拓く仕事をさせて頂きたいと思い、このたびの新卒採用に応募させて頂きました。