広報の志望動機の例文と書き方

広報の志望動機の例文と書き方
化粧品・アパレルなどの業界では、従来、広報は専門性の高い職種として位置付けられてきましたが、現在では他業種においても企業PRの重要性が認識され、広報の専門知識を持った社員が求められるようになりました。そのため、新卒で広報を志望して採用されるチャンスが増えています。ただし、広報はキャリア志向の女性を中心に人気の高い職種ですので、大学でPR論等を専修した人や、PRプランナーの認定資格を取得した人でなければ、希望通りに広報担当として採用されることはむずかしいかもしれません。
自己PRとして書く場合は、広報についての専門的学習や資格取得について述べ、広報による会社発展への貢献の意志を表明すれば、広報の仕事に賭ける真剣さと情熱をアピールすることにつながります。しかし、志望動機として書かなければならない場合は、この自己PRの内容に加えて、広報を志望するに至った理由や志望企業を選択した理由を明記することが必要かと思われます。

●広報の志望動機例文・新卒の場合

私はプレスと呼ばれる広報の仕事に憧れ、軽い気持ちで大学に進学しました。ところが、広報とはまったく無関係な日本近世史の講座を受講したことで、広報の仕事に対する認識が一変しました。
日本近世史のレポート課題で夏期休暇中に自分のルーツを調べたところ、私の父方の先祖は近江で薬の行商を始め、二代目のときに大津に店を構えて、大正時代まで薬種問屋として繁盛していたそうです。その成功の秘密は、二代目が季節の病気やその予防法と効く薬のことを紹介する歳時記のような刷り物を作り、それを行商で訪問した先々に無料で配布したためでした。当時、売薬は越中富山の薬種問屋が全国シェアのほとんどを占めていたそうですが、私の遠いご先祖様は、企業PRによって事業を成功させたのでした。
私は、身近なところに発見した先人の意外な業績に、広報の本質を見た思いがしました。目から鱗が落ちた気持ちで広報の勉強にも力が入り、PRプランナーの資格にも挑戦して1次・2次試験に合格、准PRプランナーの資格を取得することができました。もちろん、広報として採用していただき、実務経験を積ませていただくことが叶いましたら、次は3次試験にパスして正式なPRプランナー資格を取得する所存です。広報として社内外に向けて情報を発信することにより、さまざまな分野で会社のお役に立ちたいと思っております。