獣医師の志望動機の例文と書き方
ここでは、獣医師免許の取得を前提にした新卒採用での志望動機について述べます。東京大学や北海道大学の獣医学科では研究医の道に進む卒業生が最も多いようですが、その他の大学では臨床獣医師をめざす学生が最も多く、特に小動物のペットを対象とする動物病院に開業見習い研修医として就職するケースが圧倒的多数を占めています。志望動機では、勤務先としてその病院を希望する理由を書かなければなりません。また、その他に勤務医として働くに当たっての心構えも書き添えておきましょう。
●動物病院の研修医志望の場合
私は、将来、ペットの診療や保健衛生指導を行う開業医として、多彩な小動物臨床のニーズに応えられるペットの総合病院を造りたいと考えております。そのために、当地の中核的な動物病院としてスタッフ・設備ともに充実し、多くの利用者から信頼を集めておられる貴院に勤務させていただくことにより、貴重かつ豊富な医療経験を積ませいただくとともに、病院経営に必要なあらゆる知識を学ばせていただきたいと思い、このたび研修医としてのご採用をお願いいたしました。もとより、ただ学ばせていただくだけでなく、貴院の一スタッフとして利用者の方々にご満足のゆく医療を提供できますよう、誠心誠意勤めさせていただく覚悟です。なにとぞよろしくお願いいたします。
臨床獣医師のニーズとしては、畜産農家や企業経営の畜産農場における産業動物臨床のニーズも少なくありません。その代表的なものが農協や共済組合に勤務して診療行為や各種予防医療・衛生指導などに当たる獣医師であり、その志望動機の書き方は、前述の研修医の場合と基本的に同じです。
●農協勤務の獣医師志望の場合
私は、当地の自然や農場の風景が気に入り、夏季休暇のたびに当地にある大学の山荘を利用してまいりました。その際に、この地域における獣医師不足の現状を聞くに及び、当地での開業を考えるようになりました。いまだ獣医師として未熟者ではありますが、貴組合の先生方のご指導を仰ぎながら、地域の畜産農家の方々のお役に立ちたいと願っております。ご採用いただけましたなら、当地を第二の故郷として骨を埋めるつもりでがんばりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。