県庁の志望動機
県庁職員を志望する場合、市町村職員の場合とは異なる志望動機を書くべきです。県の行なう事業には、市町村のものと同様または類似した事業(学校、住宅、道路・公園、病院・福祉など)がありますが、河川流域・海浜山間部の防災事業、広域水道事業、警察事業など、広域に渡る予算規模の大きな事業の多いことが特徴となっています。さらに、職員の通常業務を比較した場合、市町村では住民の生活に密着した業務が多く、窓口での応対をはじめとして住民から直接に請求・届出を受けて事務処理をする仕事が中心となっているのに対し、県では一般住民からの直接の求めで行なう仕事は限られています。また、県の業務では、中央官庁から県内の市町村に対する問い合わせを受け付けて各市町村に伝え、その回答を取りまとめて省庁に送るという業務が大きなウェイトを占めています。
このように、県庁職員にあっては、巨額の予算を預り大規模な事業を推進する仕事や、国と他の自治体を相手とした交渉などが多く、そのための法律の規定や行政実務に精通していなければなりません。従って、志望動機の欄で自己PRをする場合は、第一に法律・行政に関する知見があることをアピールし、できるなら対人交渉にも自信があることをアピールしたいところです。
県庁職員志望の場合
私は、小中学生のころより国土交通省の技官である父の仕事を見て公務員を志望するようになり、大学では行政法を専攻し、現在、行政契約と契約自由の原則に関する卒論を完成させるために悪戦苦闘しております。父のような国家公務員ではなく地方公務員を志望したのは、生まれ故郷である当地への愛着によるものです。浅学非才の身ではありますが、県職員として□□県の経済・文化の振興のために働かせていただけることを心より願っております。