「キャリアアップ」の志望動機
キャリアアップにつながる転職の場合、現在ではヘッドハンティングを仲介斡旋する業者によるケースが増えているようです。その良い例が、医師の転職です。このようなヘッドハンティングの場合、志望企業に提出する志望動機を書く必要はありません。
一方、ヘッドハンティング業者に頼らず、自ら志望企業に売り込む場合は、通常、中途採用の求人情報を見て応募する形になり、志望動機を書かなければなりません。ただし、その際、職務経歴書で現職(または前職)の企業情報の漏洩につながる具体的な実績の紹介などはタブーであり、志望動機においても現職(または前職)の企業を誹謗中傷したり志望企業と比較したりするような文言は、マナーとして書くべきではありません。
ここでは、ヘッドハンティングに頼らないキャリアアップの転職例として、ジャーナリストから大学の講師・助教授・教授などへの転職を希望する場合の志望動機の例文を紹介します。
【キャリアアップの志望動機例文】
私は、□□新聞東京本社で政治部の記者を5年務めた後、特派員としてワシントンD.C.支局で10年間勤務いたしました。その間、本社の了承を得てアメリカ政府の金融・外交政策に関する研究レポートをビジネス誌に寄稿し、論文を母校□□□大学の学術誌にも寄稿いたしてまいりました。私はあくまでもジャーナリストの端くれであり、学究の徒ではありませんが、長年の海外勤務から本社に戻った現在、海外で活躍できる若い日本人ジャーナリストたちが大勢育ってほしいという思いから、貴校の教職員募集に対して応募する決心をいたしました。□□新聞には若い優秀なジャーナリストたちが育っていますが、さらに大勢の若い人たちに国際政治やグローバル経済への関心を持ってもらいたいという気持ちからの応募です。どうぞよろしくご検討のほど、お願い申し上げます。