公務員(防衛省職員)の志望動機の例文と書き方
防衛省では、語学職・国際関係職という2種類の専門職に限り、人事院の国家公務員採用試験とは別個の専門職員採用試験を実施します。
語学職は、防衛省本庁や各自衛隊・関係機関に勤務し、職員への特定言語の語学教育や通訳、情報分析などに従事します。国際関係職は、防衛省の中央情報機関である情報本部に勤務し、特定言語の情報を収集・分析・報告するアナリスト(情報分析官)の任に当たります。募集対象の言語は、英語・ロシア語・中国語・朝鮮語の4種類ですが、年度によって募集されない言語もあります。
語学職は語学教育中心、国際関係職は情報分析専門という担当任務の違いはありますが、どちらも外国語の素養を生かして国防という重要な職務に当たる点で共通しています。国防・軍事・国際政治などへの関心の高さを中心に志望動機を書くべきでしょう。
【防衛省専門職員の志望動機例文】朝鮮語志望の場合
大学で朝鮮史を専攻し、朝鮮半島の国は日本の兄弟国のように思ってきた私にとって、最近の日韓両国のぎくしゃくした関係には心が痛みます。母の生まれ故郷が長崎県の対馬ですので、私は両親に連れられて何度も対馬の祖父母の家に行ったことがあります。しかし、大学生になって初めて一人で対馬を旅行したとき、北端の町の展望台から朝鮮半島を望むと、釜山の町が想像していたよりも近くに見えることに驚きました。目の前の対馬海峡は、まさに国境の海でした。と同時に、「防衛」という言葉がかつて感じたことのないほど身近なテーマとして自分に突きつけられた思いがしました。私は、これまでに培ってきた朝鮮語の素養と朝鮮の政治・経済・文化などの知識を生かし、防衛省職員として国防の任に当たりたいと願っております。情報分析のスペシャリストを目指して精進努力する覚悟ですので、なにとぞよろしくお願いいたします。