空調設備業の志望動機
空調設備は、長年に渡って換気と冷暖房に除湿・加湿機能をプラスしたものが主流でしたが、2003年の改正建築基準法によって状況は大きく変化しつつあります。ハウスシック症候群対策として、戸建住宅、アパート・マンション、オフィスビル、病院、ホテルなど、居室のあるすべての新築建物に24時間換気システムの設置が義務付けられたからです。
24時間換気システムの義務化は、ビル・マンションだけでなく戸建住宅においても高断熱高気密化が進んだことから、建材・家具に含まれるホルムアルデヒド等の揮発成分による健康被害が懸念されるようになったため実施されたものです。この改正は、社会全般の健康志向の高まりとも軌を一にするものですが、住まいの快適さという面でも広く支持されているようです。それゆえ、比較的に高級な新築物件では、排気の熱・湿気を吸気に与える熱交換器付きの本格的な24時間換気システムが普及しています。
このように、現在の空調設備は、健康と快適の両面から必要不可欠なものとなっています。志望動機を書くに当たっては、単にビジネスとして有望か否かという視点からではなく、人々の健康的で快適な暮らしに役立つという社会的な意義について訴えた方が、仕事に対する前向きな姿勢が感じられるでしょう。
【空調設備業の志望動機例文】
健康的かつ快適な住空間を実現する上で、空調システムの果たす役割はかつてないほど高まっているように思われます。私は、建築士が住み心地のよい住まいの間取りや構造を設計するように、快適な住空間を効率的に実現する空調システムを設計したいと思い、数多くの優れた施工実績をお持ちである貴社への入社を希望いたしました。ハード・ソフト両面における日進月歩の技術革新から取り残されないよう、新製品や新しい技術情報にはつねに敏感であることと、住む人の立場に立った空調システムの提案をつねに心がけ、日々の業務に邁進したいと存じます。何卒よろしくお願いいたします。