総務の志望動機
新卒・転職を問わず、志望動機では志望企業選択の理由がよく問われますが、特定の職種や業務への願望・憧憬も、志望動機を書く上での有効なテーマになります。願望や憧憬は、それが強ければ強いほど、仕事への意欲を高めるからです。企業は、仕事への意欲に溢れ、向上心のある人材を歓迎します。
総務の仕事は、実に多岐にわたります。経理とともに縁の下の力持ち的存在として並び称され、どちらも一見地味な仕事のように見えますが、経理が財務諸表の作成・管理・分析の専門職であるのに対し、総務は業務内容が多岐にわたることから、社内のあらゆる部門と日常的に深い関わりがあり、それゆえ、コミュニケーション能力も問われます。また、備品・設備等の納入・施工業者から広報・イベント関連の広告・印刷業者に至るまで、外部業者と接触する機会が非常に多く、その点からも多彩な人々との円滑なコミュニケーションが欠かせない仕事です。
総務は、営業のような収益部門ではなく、商品開発・製造部門のように収益に直結する部門でもありません。しかし、会社組織を維持し企業活動を推進していく上で欠かせない重要部門です。その職場で自分の適性を生かして会社発展のために活躍したいという思いを、志望動機として短い文章にまとめましょう。
【総務の志望動機例文】
私は、中学生のころよりすでに資料収集とその整理・ファイリングが得意な生徒で、生物部で植物採集の成果を項目別に分類整理し、何冊もの資料集の作成に当たっていました。テニス部の練習・合宿のスケジュールを作成するのも私の担当でした。そのようにして自然と Excel を使うことが好きになり、大学では統計学と確率論の講座を好んで受講しました。貴社の総務部を志望いたしましたのは、会社訪問の際に、このような自分の特徴や技術・知識を生かすことのできる職場だと確信できたからです。業務管理システムの不断のイノベーションに遅れを取らないよう常に学習を怠らず、自らもその更新や構築に携わることができる社員になりたいと願っております。貴社ご発展のお役に立てるようがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。