カメラマンの志望動機の例文と書き方
カメラマン志望者を新卒採用する代表的な職場は、コマーシャルフォトスタジオと新聞社・通信社です。コマーシャルフォトスタジオの志望動機を書くときは、その実績をよく調べて、自分がカメラマンとして将来めざしたい進路にふさわしいスタジオであることと、そこで何を学びたいかを具体的に明記しましょう。
●コマーシャルフォトスタジオのカメラアシスタント志望の場合
私は、B倍ポスターや駅貼りの大きなポスターボードにある優れた広告写真に魅せられて、写真家をめざす決心をしました。優れた広告写真は、広告目的を達成するための明確な表現意図をもって撮影されており、それが写真自体の強いインパクトを生み出すと同時に、広告作品として見る人を共感させるメッセージパワーを持つのではないかと思います。私は、コマフォトや各種年鑑で貴社の素晴らしい広告作品を多数拝見してそのことを実感しました。ぜひアシスタントとして修行の第一歩を踏み出し、プロカメラマンとしての技術と心得を学ばせていただきたいと思い、応募させていただきました。
新聞社・通信社の写真部が新卒採用するカメラマンは、通常、写真記者に限られています。仕事の性質上、時として過酷な自然条件の中に身を置くことや、睡眠不足・時差ぼけに耐えて業務を遂行しなければならないこともあります。志望動機としては報道機関の中でそこを選択した理由を明記すべきですが、その他に、基礎的な体力や環境への適応力といったフィジカル面もPRしたいところです。
●新聞社の写真記者志望の場合
つねに時代を先取りする啓蒙的な記事。頑固一徹に基本を曲げない報道姿勢。そのような貴社の一員となることをめざして、写真記者を志望しました。記者ではなく写真記者を選びましたのは、私の特技が写真撮影だからです。高校から現在までスキー部に所属し、山岳写真で何度もコンペに入選しました。卒業して社会人となりましたら、自然だけでなく人間や社会にレンズを向け、報道写真の世界でがんばりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。