国税専門官の志望動機(志望理由)書き方と例文

国税専門官は、国家公務員Ⅱ種(大卒程度)相当の国税庁職員であり、所得税・法人税・相続税や消費税・酒税などを取り扱う国税調査官、国税徴収官、国税査察官の3種類に分かれています。いずれも、ほとんどが税務署の課長級以下の官職に就き、いわば中間管理職の立場にあります。しかし、キャリアと呼ばれる国家公務員Ⅰ種の上級職とは異なり、納税者と接することの多い徴税現場の職員です。
国税専門官は、人事院が実施する一般職国家公務員の「国家公務員採用試験」によらず、国税庁が独自に行う「国税専門官採用試験」によって採用されます。試験の実施は、全国12ヶ所の国税局と国税事務所(沖縄)が担当し、1次試験は全国21ヶ所の都市で実施され、2次試験は担当する国税局・国税事務所にて行われます。2次試験が個人面接であり、この時に提出した志望動機が問われることとなります。問われるポイントは、「人柄」と「対人的能力」ですが、「健康・体力」も重視されるようです。
  
 

国税専門官志望の場合

私は、高校時代にラグビー部でがんばったおかげで、体力には自信があります。そこで大学に進学してからは、毎年、夏に地元湘南の海水浴場でライフセーバーのボランティアに従事しています。そこでは様々な人たちが、誰かが流されたとかいなくなったと言って、救助を求めてきました。その結果、思いもかけない多くの人たちと親しく接する機会に恵まれました。また、夏以外の季節には、様々なアルバイトを体験してきました。いつもサービスメニューの値書きを自分で工夫していた居酒屋の店長さんや、毎日仕事の後にシャワーを浴びながら自慢ののどを披露していた倉庫会社の社員の人など、アルバイトの場でも様々な人々と親しく話をすることができました。大学に入ってから、実に多くの人種・職種の人たちを知ることができました。同時に、そのような違う世界の人々とも気軽に話せる自分であることも自覚できました。私は、このような自分の特性が必ず国税専門官の業務に活かせると思い、今回、採用試験への応募を決意した次第です。