商品企画(自動車)の志望動機の例文と書き方

商品企画(自動車)の志望動機の例文と書き方
自動車産業は、日本の代表的な輸出産業です。アメリカや新興国のマーケットを中心に、海外での売上が国内売上を遥かに上回っています。従って、商品企画に限らず、自動車メーカーの社員にはグローバルな視点から事業の将来を見据える眼が求められます。
自動車の商品企画はモデルチェンジと新車開発の2種類に大別できますが、重要なのは新車開発です。自動車メーカーは何年も先の市場を見据え、新しい市場ニーズを切り拓くことのできる新車開発を模索しています。ただし、その主要なターゲットとしている市場は国内ではなく、アメリカやEU、あるいはインド、中国、ロシア、ブラジル、アフリカ諸国といった個別的な国々・地域です。
自動車メーカーの商品企画を志望する場合は、志望動機として新車開発への関心と熱意を理由としてあげるべきですが、その関心の向く方向が国内市場や小さな自分中心の世界ではなく、海外の国々・諸民族の自動車ニーズであるという点を意識して書くべきです。

●商品企画の志望動機例文・自動車メーカーの場合

父の仕事の関係で、高校2年間をアメリカ・ワシントン州で過ごしました。そのとき、アメリカ人の友人の誰もが、ハイスクールを卒業したら父親から新車をプレゼントしてもらえると話すのを聞いて、お国柄の違いを実感しました。アメリカは、クルマなしでは生活できない国です。ただし、アメリカ車は日本車と異なり、車内が広々とした大きなクルマが中心でしたが、そのころにはすでにエコカーへの関心が高まっていました。ワシントン州でもたくさん見かけるようになった日本車を見て、外国人の中で暮らす日本人として誇らしく思ったことが、自動車メーカーを志望するに至ったきっかけです。
私は、今、インドの経済発展に強い関心を持っています。富裕層や中産階級だけでなく、経済的に余裕のある勤労者世帯も順調に増加しているようです。インドの気候・風土は、日本とも、アメリカやヨーロッパとも大きく異なりますが、インド向けに高温対策を施した快適なエコカーを開発することができたら、という夢を思い描きました。私は、貴社の技術力と商品開発力によってそのような夢を現実のものにしたいと思い、貴社の商品企画部門を志望いたしました。