新聞記者の志望動機の例文と書き方
新聞には、いわゆる三大紙や日経などの全国紙と、都道府県や地方の名前を冠した地方紙があります。全国紙は、記者部門が政治部・経済部・社会部など多数の部に分けられ、それぞれに多くの新聞記者が配置されています。取材対象はそれだけ細分化されていますが、すべての記者に共通している職務は、「世の中の真実を報道する」ということです。そのことの意義をどのようにして気づき、新聞記者を志すことになったのか、書いてみましょう。
地方紙には、全国紙にけっして載らないニュースや話題があふれています。地方紙においても、「世の中の真実を報道する」という姿勢は変わりません。全国紙にはないきめ細かな報道の意義を、志望動機として表現してみましょう。
●全国紙の記者志望の場合
子供のころ、父の仕事の関係でホーチミン市の日本人学校に通っていたときのことです。学校と自宅の間をクルマで移動しているとき、信号待ちのクルマによく片足の子供が近づいてきて、何かを買ってくれと叫んでいました。その子はカンボジアからの出稼ぎ農民の子供で、片足を失くしたのは地雷のせいだと聞きました。私は、その子の笑顔が今も忘れられません。ベトナムには日本企業もたくさん進出して豊かになりましたが、いまだにインドシナの動乱の後遺症がたくさん残っています。世界の本当の姿を伝えたい。私はその思いから新聞記者の道を志しました。