学芸員の志望動機の例文
【学芸員の志望動機例文①】
〈博物館志望の場合〉
私は、中学生のときに校外学習で縄文遺跡の展示館を訪問してより、縄文式土器の美しさや造形の不思議さに魅せられ、考古学に対して強い関心を持つようになりました。以来、考古学に関する書籍・雑誌を読み漁り、現在は大学の考古学科に進んで、歴史時代までを含めた土器研究を専門分野とする日本考古学を専攻しています。専門研究機関の研究者ではなく学芸員を志望したのは、件の縄文文化館で経験したワークショップの影響です。そこでの体験学習は、私にとって強烈な異文化体験に等しいものでした。同じ体験によって多くの人たちに考古・歴史分野への関心を高めてもらい、知識の普及を図りたいという思いから、縄文・弥生を中心とした土器展示にひときわ優れた貴館の学芸員を志望いたしました。縄文から古墳時代までの地域的な土器編年の研究にも積極的に取り組みたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【学芸員の志望動機例文②】
〈美術館志望の場合〉
私の専攻分野は、17世紀のオランダ絵画です。イタリアルネサンスの影響を受けながら、王侯貴族をパトロンとした貴族趣味的なイタリアの作品とは異なり、当時のオランダ絵画は新興の商業資本家に支えられた自由な作風の作品が多く、リアリティあふれる庶民的な生活シーンの画題が多いことに強く惹きつけられました。貴館では、これまでに17世紀の作品を中心とするオランダ絵画展を3度も観覧させて頂きました。常設展示ではやはりフェルメールの人物画に人気が集中しているようですが、個人的には風景画を多く描いた画家たちの作品に関心があります。そのような風景画とデッサンを集めた企画展を、いつか自分の企画で実現させて頂きたいと願っております。どうぞよろしくお願いいたします。