大学院の志望動機の例文

大学院の志望動機の例文
大学院の入試では、大学受験とは異なり、志望動機が合否判定の重要なファクターとなります。書くべきことは、①大学院で学びたい学問、②その学問を学ぶ理由、③その大学院を選んだ理由、④修了後の進路プラン、といった内容です。ちなみに、文体は「〜である」、「〜だ」という形にすることが常識となっています。

【大学院の志望動機例文・学部学生の場合】

 私が大学院において学びたい科目は、中国唐代における以下の5項目をテーマとする講座、或いは5項目と深く関連している講座である。
   ①均田法
   ②租庸調法
   ③府兵制
   ④藩鎮制
   ⑤突厥史
 その目的は、唐王朝が高祖・太宗の時代に安定した中央集権体制を確立していながら、やがて地方分権体制である藩鎮制へと移行した原因を解明するためである。すなわち、均田法と租庸調法とによって誕生した均田農民を兵役の対象として府兵制が確立し、全土の治安と辺境防衛はすべて府兵によって維持されていた。しかしながら、やがて府兵制は傭兵制へと変化し、傭兵が守備する鎮・戍を統率する節度使が設置されて、これが軍の指揮権のみならず行政権・租税徴収権をも併せ持つに至り、独立性の高い藩鎮制が出現するのである。北辺の3節度使を兼務した安禄山が反乱を起こすことによって、繁栄していた唐王朝は一気に滅亡の危機に瀕した。なぜ、中央集権から地方分権へという自己矛盾を孕んだ体制変化が進行したのか、その原因を解明することが上記5項目のテーマを学習する目的である。
 私が本学大学院への入学を志望するのは、均田法研究の権威であられる□□□教授にお教えを乞い、ご指導を仰ぎたいためである。また、院修了後は研究室に入れて頂くことを希望するものである。