小学校教員の志望動機(志望理由)の書き方と例文

小学校教員志望動機例文
小学校教員を志望する動機には、基本的な要因として、子供が好きであることが前提になっているはずです。ただし、高校・中学校教員との極めて大きな違いとして、受験指導・受験対策に当たる必要のない点が、決定的な要因になっていると思われます。
しかも、その対象は至って純真無垢な児童であり、人格形成の初期段階で純粋に全人格的な教育に当たることができることは、教育者を目指す人にとって大きな魅力であると思われます。志望動機や志望理由を書く際には、自己PRとしてその点を強調しておくことが有効と考えられます。

小学校教員志望動機例文(1)

 高校生のころよから自分が子供好きの性格であることを自覚するようになりました。お祭で子供神輿の世話をしたり、親戚の子供たちと海水浴に行った時には、小さないとこたちと遊んであげるのが好きでした。そこで、知的で品性を重んじる職業であることが性格に合っていることもあり、小学校の教諭になることをめざして教育学部に進学しました。
 教育実習のときにも強く感じましたが、小学生の子供たちは本当に純真無垢な存在だと思います。遊びでも授業でも、いつも真剣です。嫌なことがあったり困ったりしたときは、その気持ちがすぐに顔に出ます。私は、そういう生徒たちとまっすぐに向き合って、生徒たちの気持ちをしっかりと受け止められる教師になりたいと願っています。
 生徒たちに授業のテーマについて関心を持たせ、理解させる技術はまだまだ未熟だと思いますが、日々工夫をして、先輩の先生方のご指導も仰ぎながら上達していきたいと思っています。精一杯がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

小学校教員志望動機例文(2)

 私は、貴学園が実践されている全人教育に強い共感を覚え、小学部の教員となることを希望いたしました。
 本来、あらゆる教育機関における教育は、すべて全人教育であるべきだと思います。職業教育においてさえも、知識・技能の修得だけでなく、職業人としての倫理観や精神面の心構えも育まれるべきです。そうしてこそ、社会のニーズにも本人の将来設計にもふさわしい人材の育成が可能となります。まして、自立した社会人を育成するための基礎教育の場である小中学校ではなおさらのことです。
 中学校ではかねてより高校進学のための受験教育が一般化していると思いますが、現在では小学生に対しても私立の中高一貫校をめざす学習塾での受験教育が蔓延しています。子供たちの精神面の健全な成長が阻害されているように思えてなりません。
 もともと小学校教諭をめざしてきた私は、このような知識教育偏重の風潮の中で、貴校が性格教育や情操教育をも重視する全人教育に取り組んでいることを知り、大いに共感いたしました。また、貴学園の卒業生から社会の各方面で活躍する優秀な人材が多数輩出されていることは、全人教育の成功を如実に示すものと言えるでしょう。
 私は、理想とする教育のあり方を追求するために、貴学園の小学部教諭を志望いたします。