公務員(一般職)の志望動機の例文と書き方

公務員(一般職)の志望動機の例文と書き方
国家公務員一般職の志望動機は、公共の利益のために奉仕できる仕事であるという点に絞って書くべきです。
現実の志望動機としては、民間企業にはない安定した職場であることや、平均年収が大企業の従業員と比較して約100万円も高い(平成22年度人事院統計)という高待遇などが大きなウェイトを占めていると思われます。しかし、そのような安定性や高待遇が将来に渡って続くという保証はありませんし、採用する官庁としても、仕事への意欲がある人材は買いますが、寄らば大樹的な安定志向の強い人物は歓迎しないでしょう。
公共の利益のために奉仕できる仕事がしたいということを志望動機とする場合、それが特定の官庁の仕事を希望する内容であろうと、公務員の仕事全般に対して思っていることであろうと、どちらでも構いません。大切なのは、その奉仕の精神を持っていることです。

【国家公務員一般職の志望動機】大卒程度・行政区分志望の場合(1)

私は、高校時代、クラブ活動の一環として様々なボランティア活動に参加したことから、社会貢献のために奉仕活動することの喜びを知ることができました。それゆえ、大学卒業後の進路選択に当たりましても、営利企業への就職には関心が持てず、公共のために奉仕することを本分とする公務員を希望いたしました。また、特に国家公務員を選びましたのは、国家や広く国民の利益と安寧のために奉仕するという、より大きな社会貢献ができることを期待しているからです。私の得意分野は、確率論と統計学です。また、その関連でシステム工学にも習熟しましたので、これらの素養を生かして、日常業務やプロジェクトの企画・推進を、各種データの管理・統計処理、セキュリティ対策といった方面からバックアップできる仕事がしたいと切望しております。

【国家公務員一般職の志望動機】大卒程度・技術系区分志望の場合(2)

社会状況の変化や世界の環境変化などに関する資料情報を整理し、得られた数値データをビジュアル化することによって、重要な情報を人々に分かりやすく伝達する仕事がしたいと思い統計局を志望しました。
私は、大学で統計学の面白さを知って熱心に学習しましたが、それによって作成した統計資料を実際に社会の役に立てるためには、表・グラフによる視覚表現の方法も重要と思い、さまざまなビジュアル化の手法についても学びました。統計資料の提示方法には、専門家にも一般の人々にもそれぞれに対して効果的な表現方法があると思います。より効果的な表現を研究することによって資料価値を一層高め、その情報が有効に活用されることになると考えます。
統計局の仕事は、ICT社会の発展とともに従来以上に重要度を増していくと思います。国・自治体などの公共機関から民間企業、一般国民に対してまで、各種分野の正確な最新情報を分かりやすく提示することにより、国と社会の発展に貢献したいと願っております。

【国家公務員一般職の志望動機】大卒程度・技術系区分志望の場合(3)

大学で学んだ土木工学の知識を地震災害や気象災害などから国民を守る防災事業に役立てたいと思い、貴省の技官を志望いたしました。
南海地震による大津波の発生が心配されている現在、それに対して無防備とも言える沿岸地域の住民を守るために防潮堤や避難施設を建設することは、喫緊の防災事業であると思います。また、それは県や市町村にとって負担の重い事業であり、国の役割が重要と思われます。私は、土木工学を専攻する学生として、当初は建設会社への就職を考えていましたが、この南海地震による大津波の脅威を知るに及び、国の防災事業に従事したいと思うようになりました。
地震災害に限らず、気候変動によって大規模化する気象災害の危険性も年々着実に増しているようです。自然災害から人々の生命と生活を守る国家事業にぜひ従事したいと願って貴省の技官を志望いたしました。